一年の集大成となる乗鞍が鎖骨骨折のため不完全燃焼となってしまい、何かを求めてツールドおきなわへのエントリーを決めたのが9月に入ってから。一応下調べはしてあったもののまるで勝手がわからず、どの種目にエントリーするかから悩む。やはり出るからには最高峰の210kmと思いつつ落車が怖い、というか折角タイから出て行って落車終了とかむなしすぎる。140kmなら上りから入るので比較的そのリスクは少ない。でもどこに泊まる?スタート地点までどうやって行けばいいんだ?とか悩んでいるうちに満員御礼。100kmも同様。50kmはアップダウンの無いスプリントになるし、この距離だとタイのレースでも短い方でコスパが悪いw 結局、スタート/ゴールが同じ場所であること、まだエントリーできること、もちろん最高峰のレースというのも含めて210kmにエントリー。それから飛行機、宿、レンタカーからモバイルWifiの手配とバタバタと。
鎖骨骨折から復帰して、プータップブーク、Master Tour of ChiangMai、LRTケンクラチャンと3戦して、調子の方はベストの5%落ちといったところか。これ以上は戻せない。直前の1週間は無理をするよりレストにあてることにする。並行していろんな方の過去の参戦記を見て考える。本部半島は落車頻発で超危険なので前方に位置するか後方に位置するか、とにかく真ん中は一番リスクが大きい。そこから普久川の上りまでは比較的平穏だろう。普久川の上りでどれだけ前の集団に残れるか。奥、2回目の普久川ときて次は何だっけ?多すぎて覚えられん。とにかくアップダウンが続くことは分かった。補給食はあまり要らない方なので、いつもの自作ジェルのみ600cc(約2000kcal)でいいだろう。
車載カメラはいつもの前後2台。Contour ROAM2に外部給電の改造をして210kmフル撮影を目指す。実はこのための改造や取付方法を考えるのに一番時間がかかってたりする(^^;
正直なところ、足切りについては全く考えていなかった。長距離に関しては過去の富士チャレ200でもそこそこ上の方にいたわけだし、前週のケンクラチャン100kmのレースでも十分な余力あったしな。でも作ったコースプロファイル図に関門時間を書いておいたのは内緒だ。
10日金曜日は普通に仕事を終えてからバンコクへ移動。23時ごろスワンナプーム国際空港到着してチェックイン。ここで問題発生。タイー沖縄唯一の直行便であるPeachを使ったのだが、受託手荷物が1個まで含まれるバリューピーチで予約してあった。『お荷物の中身は何ですか?』->『自転車です(キリッ』->『追加料金2千バーツいただきます』(゚Д゚)ハァ?
だって既定の荷物サイズ(3辺合計203cm、20kg)に入ってるじゃん。いや自転車だからダメ。じゃぁ中身は自転車じゃなくて精密機械のパーツだ!X線で見ればわかる。X線なんか見ねーだろ、見ても関係ないじゃん。1個でもパーツが足りなくて組みあがらないんだったら自転車じゃなくてパーツの集合だ。とか言い張ったんだが埒が明かず。渋々2千バーツ払う。だったら最初から受託手荷物無しのハッピーピーチで自転車料金追加したのにな。さらにその後「これは自転車です。取扱注意」みたいな注意書きをつけられるわけでも、特別丁寧に取り扱われるでもなく横倒しでX線に通されるなど。ちなみに帰りは『ドローンです(キリッ』『まぁお客様がそうおっしゃるなら(^^;』
そんなこんなで1:45にバンコク発、8:00に那覇空港LCCターミナル着。時差2時間なので実際は約4時間のフライト。LCCターミナルは貨物ターミナルを改造したところなのでボーディングブリッジもなく、タラップから降りててくてく歩いて倉庫の裏扉みたいなとこから中へ。入国審査を抜けたら手荷物はターンテーブルじゃなくて係員が扉の向こうから押して出してくるという簡素さ。ロビーもキオスクみたいな売店しかないし。
レンタカーをピックアップして名護へ。受付してから下見を兼ねて美ら海水族館を見学。さらに本部半島をぐるっと回ってリゾネックス名護へチェックイン。タイならこの値段でこれは無いわななど。自転車半分組み立てたら前夜祭というか飲まない飲み会へ。旧LEGONのメンバーでお久しぶりしつつ情報収集。うち210km出場は3名、明日の健闘を祈念しつつ散会。もどって自転車組み立てチェック、自作ジェル作ってたら0時ごろ。おやすみなさい。
レース当日、5時起きでコンビニで買った朝飯を食べて出発。スタート地点まで約5km、真っ暗な中最小限のライトでゆっくり進むが、途中で合流した人についてスピードアップ。6時頃には到着した。適当な場所にバイクを並べて軽量化とかゼッケン付け直しとか。
ゼッケン777。狙って取れるナンバーではない。ラッキー |
すぐに周りの足止め食らった人たちと集団を追うが、ちょうどスピードが上がったところなのか、なかなか追いつかない。ほんの1,2分だが7倍程度で踏まされる。なんとか最後尾にへばりつくがちょうど緩い上りに差し掛かったりで休めない。かなり消耗してしまったorz
前に上がるのは諦めて最後尾付近で回復に努める。本部大橋では1車線となり狭くなるため渋滞が発生。K保さんが「こんなところで落車はばからしいよ~。落ち着いてみんな完走しようよ~」と声かけて事なきを得る。比較的集団も安定してきて、後方にいてもペースの上げ下げは少なくなってきた。が、羽地の手前の道が狭くなってセンターラインの無くなるところで大落車発生。集団のかなり前方で発生したようで、最後尾辺りは十分余裕をもって停止。20台くらいが巻き込まれたようで、狭い道がほぼふさがれている。ゆっくり抜けても大丈夫、足止めくらった人の方が多いくらいなので十分前に追いつける。
危険地帯の本部半島を抜けて西海岸線沿いに入ってちょっと一安心。最後尾付近でも安定ペースなのでこのまま後ろにポジション。途中トイレタイムで先頭が離脱。そして何事もなかったように追いついてきて前に上がっていく。一瞬それに乗ろうかと思ったけどやめといた。後にも先にも上位陣をみたのはこれ1回のみ(^^;
与那まで来て結局動けず。最後尾から普久川を上り始める。先頭まで差は1分も無いはずだが、もちろん見えない。徐々にポジション上げながらも圧倒的な速度差があるわけでもなく。ピーク超えるころには前後ともまばら。
普久川1回目 22m03s 227W
下りは前にちらちら見えているのを追いかけて結構踏んだような気がする。補給所では、持ってた2本の内1本しか飲んでなかったが、2本とも捨てて新たに2本もらう。何人かパスしながら単騎で前を追っていくが、奥の手前辺りで後ろから来た10人ほどに吸収される。予想していたことだが単騎でいくら頑張っても人数いる方が速い。おとなしく吸収されて、100kmオーバー40のスタート待ちを横目に見つつ奥を通過して奥の上りへ。一応コースプロファイルはトップチューブに貼り付けてあるが、何分くらいの上りかまるで分かってないのでどれくらい踏めばいいのかわからないし、上りで抜け出してもその先で吸収されるのは目に見えているので周りに合わせて上るだけ。とはいえ、そんなに余力があるわけでもない。
奥 13m14s 184W
しばらく行くと先行の100kmアンダー39で落車があったらしく大勢が倒れている現場に遭遇。ほどなくして100kmオーバー40の集団に抜かれる。こちらのグループも右車線を空けて抜かせたあとは自然に集団後方に合流。与那までは集団効果で楽ちん。2回目の普久川はコースは分かっているのにパワーでない。
普久川2回目 26m22s 181W
この辺りまでくると140kmも追いついてきてクラス混走状態。各クラスの勝敗に絡むような集団はスピードが違って行ってしまい、あまり混走を気にする必要もないので適当なのに乗って平坦は巡航。時々さらに前方の集団にブリッジしたり、その反動で上りで遅れそうになったりしながら進んでいく。正直これでもかと現れる坂がどこの坂なのか考える余裕は無く、ひたすら目の前の坂をこなしていくような状態。慶佐次で水ボトル1本補給。
ラスボス羽地の上りでちょっと脚攣りの予兆が出るが予兆どまり。イオン坂から川上関門を超えて210km3人を含むパック。残り200mからスプリントしてゴール。
Tour de Okinawa Citizens210km
Rank 214th Time 6:22:59.689
やはりおきなわは甘くなかった。最初から最後までまるでレースにならず。思い付きで参戦して何とかなるようなものではない。コースも主要な坂の名前と距離、時間が順番に言えるくらいでないと。もちろんベース向上は必須。
そしてやはり来年も出たい。ちゃんとターゲットレースとして準備して挑みます。
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旧LEGON3名そろって完走 |
補給
水3本
スタート直前ミニ羊羹1個
自作ジェル約1200kcal
機材
フレーム:Fuji SL ELITE
ハンドル、ステム、シートポスト:中華
サドル:selle italia SLR
コンポ:SRAM RED, RED22 mixed 11speed Midcage
F:Osynmetric50-34 R:ULTEGRA 32-11
Shimano FC-9000 Pioneer Pedaling Monitor
ホイール:中華カーボン35mmワイドリムチューブラー
タイヤ:MICHELIN PRO4 TUBULAR 25C F6.5bar R6.0bar
カメラ:CONTOUR ROAM2 バッテリー増強 前後各1台
全備重量:7.0kg
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