2016年2月29日月曜日

2/28 Tour of Srinakarin Dam

28日日曜日はタイ西部カンチャナブリのロードレース『ツアー・オブ・シーナカリンダム』に参戦。距離は55kmと短いけれど、標高差400mの山を上って下って折り返して上って下って、最後にダムに向かって上ってゴールという上りと下りしかない山岳コース。

うちを出発する直前までホイール悩んだけど、ヒルクラ用軽量ホイールを選択。おそらく集団走行にはならないのでディープも捨てがたいが、上り優先で選択。

年代別50代クラスは参加者約100名。スタートはクラス別で50代クラスは40代に続いて5番目。最前列に陣取る。スタートダッシュでそのまま逃げ切りという大胆な作戦である。
40代クラススタートの3分後に50代クラススタート。作戦通りいきなりダッシュをかまして先頭にでて最初の300mほどの短い急斜面へ。ここでついてきているのは5人くらいか?1人が右からスルスル上がっていくが、すでに先行スタートの40代がうじゃうじゃ。一瞬足止め食らってるうちに右端を上って前にでる。そのまま平坦に入って人ごみの中を縫うように加速。ここで見失ってくれれば40代に紛れて逃げ切り。ふははは

まぁそんなに甘くないわけで3人ほどついてきているようだ。右折して長い上りが始まる。250-260Wで上っていくと後ろをついてきてるが余裕はなさそうだ。こっちも苦しくなってきて口からのヨダレをまき散らし、背中からはオレ楽勝だぜ感をまき散らしながら上っていく。2km上った時点後ろを確認するといなくなったみたい。40代や30代がうじゃうじゃいてよく分からんけど、同じスピードで上がってきてるのはいない。抜け出したようだ。

さらに上りは続くがあとはひたすら逃げる。上り続けるうちにうじゃうじゃいたのもまばらになってきた。追いついたヤツが、「お前50代か?はえーな、オレ40代の5位くらいだぜ、ついて行くぜ~」みたいなことをもちろんタイ語で言ってきた。どうやら40代クラスもほとんど抜かしてしまったようだ。20%超の急斜面をヒーヒー上ってどうやらピークを越えたようだ。急こう配の峠の下り道を一気に下っていく。めちゃめちゃ怖いけどこんなんじゃ集団ドラフト活かせないので逃げには有利だ。
下りきったところが折り返し点。すれ違った選手をチェックして50代はいなかったのを確認、つまり間違いなく先頭で逃げてる。折り返してから2位とすれ違う。差は1分くらい?意外と無いな。しかも今下ってきたところを上り返すなんて気が重いw とにかくタイム差をキープするため淡々と上る。

残り15kmでピークを越えて下りに。後ろは全く見えず。下りきった後残り5㎞はダムへの上り。ダムの堰堤を走って両手を上げてゴール。
ちゃんとアピールしとかないと50代の1位だって分かってもらえないからなww

ツアー・オブ・シーナカリンダム
Result:優勝 (50代クラス)

シーナカリンは亡き王母殿下(国王様のお母上)のお名前。カップの銘板にブミポン国王様からの賜りものと書いてある。すなわち優勝カップは皇族杯ということ。実際いただくまで全く知らなかったけど、大変貴重なカップいただきました。ありがとうございます。




2016年2月22日月曜日

2/21 Doi Inthanon Challenge #9


タイでの自転車ブームもあって申し込むのも大変というビッグイベントになっている【ドイ・インタノン チャレンジ】。11月に4,000人の枠でWebエントリーが始まったが、それに気づいたときにはもう満員御礼で終了(2日間でうまったらしい)してしまってガッカリ。それでもしつこくWebサイトをチェックしていたら、大人気で1,000人追加募集のアナウンスが!!ところが追加募集開始の当日(平日な)に限って朝からバタバタ、昼ごろにようやくアクセスしたらもう終了。40分で終わったらしいorz すっかりあきらめていたんだけれども、1週間くらいしてWebページチェックすると何故かエントリーボタンが押せる状態に!!速攻でポチして、あとからアレ間違いとか言われてもゴネられるようにクレカで決済まで完了。どうやら取り敢えず申し込みだけしてお金払ってない人が結構いて、その分こっそり追加したようだ。受付番号は5,000番超。そのあと見たらもうポチできなくなってたので、ホントに一瞬の間だったみたい。

コースは麓のジョムトンの町をスタートし、標高2,520mのドイ・インタノン山頂までの距離48km・標高差2270m・平均勾配4.7%。乗鞍やKOH富士山と比べてみると、どういうことかよく分かる。後半脚が削られるほどに勾配がきつくなる。特に最後の8kmは20%の坂が続き、試走のときは泣きそうになったとこだ。とにかく中盤までは抑えて最後まで脚をもたせる作戦。あまり積極的な策ではないけど、レースで脚つきするわけにイカンからな。ちなみにこのレース、カテゴリー分けは一切無い。年代別はおろか、Road/MTB、男女別すらない。表彰台は多分10位までなのでさすがにムリ。30位以内というのが目標だな。

前日土曜日にチェンマイ入り、当日朝移動してスタート地点のジョムトンへ。整列はElite(2h30m以内)、2h30m以上、3h以上・・・と『目標タイム』ごとに一応区切られているが、目標タイムは自己申告、いや申告すらしない。しかも片側1車線の普通の道路の片側にどか~んとスタートゲートがあって、さらに交通規制はしていないという。まさに車と自転車と人が入り乱れ、頭上をドローンがブンブン飛び回るカオス。チップ計測のネット方式なので最前列である必要は無いけど、序盤は平坦~緩斜面が続くので前方にいたい。が、すでにEliteの場所はイッパイ。でも計測開始ラインはゲートの前にあるのでゲートと計測ラインの間にどんどん並び始めているのでそこに入り込む。

周りはShingha Infiniteのプロをはじめとしてファラン(欧米人)が多い。日本では小型軽量タイプのクライマーが多いけど、同じクライマーでもやはりファランはひと回りデカい。Shinghaチームが一旦カオスの前に出て整列しなおして、いよいよスタート。

街中を抜けて国道を左折、ごく緩くアップダウンしながら200人ほどの大集団になっているようだ。アタックが掛かる訳ではないが、上りになるとペースが上がる。これを嫌って、出力を上げすぎないようにして徐々に後方に下がる。

10kmほどで平坦基調も終了。ドイ・インタノンの入口ゲートを集団のほぼ最後尾で通過して最初の急斜面。ここは短いので多少オーバーパワーでもそのまま突っ込んでいく。周りも勢いよくダンシングで突っ込んでいくが、あっという間に逆噴射して脱落。もちろん大集団は崩壊して、30人ほどが先頭集団を作って抜け出して行ったようだ。上りきったところで60番目くらいだろうか。ここからはしばらく緩斜面が続く。あまり前は牽きたくないが周りは斜度が上がると頑張って、緩むと抜いてという典型的なタイ人走り。よって緩いところは必然的に牽くことになるが、必要以上に休むことも無いので、パワーメーターにらみながら自分のペースをキープ。前を行くのを少しずつ吸収しながら進んでいくと、後ろからShinghaのおそらくユースの列車がやってきた。多分数分後スタートの2h30m組の先頭を牽いてきたと思われる。そんなに速度差があるわけでもなさそうだったのでしばらくこれに乗って行く。相変わらず緩いところは前に出て牽くことになってたけど。

20kmを超えたあたりからは斜度を増して10%を超える上りが始まり、皆勢いよく上り始める。おぃおぃ、そんなペースじゃ最後までもたねーよ。少なくともここまで俺と一緒に来る程度の力なんだから。。。とか思いながら、とにかく設定したパワー上限を上回らないようにする。一旦最後尾に落ちるものの、1kmも進むと一人、また一人と降ってくる。こちらは一定ペースなので抜かすとついてくるが、しばらくすると脱落。10人くらい抜かしたか。一旦平坦になったところで100mほど前方に4人のパック。向こうはトレインを組んでいるがかなり脚にきているようで、ソロのこちらの方が速い。次の上りでまた一旦離されるがもうペースは上がらないようで、また一人ずつ抜いていく。

この4人を抜いたところでその先は少し離れてしまったようで確認できなくなった。そして少し開けたところがショートコース(15km)のスタート地点。観客も結構いてちょっと頑張る気になれる。とここで後ろからブリブリ音を立ててShinghaのMTBが抜いてきた。ゼッケンはロングコースなので後方から追い上げてきたんだろう。スゲーなマジかとか思いながらしばらくついていく。がMTB兄ちゃんも疲れてきたのか、再び斜度が上がり始めたところでずるずる下がっていってしまった。

40㎞を超えるといよいよ終盤、20%近い勾配の連続する区間に突入する。先にスタートしているショートコースの参加者も大半が押し歩き、一部は大きく蛇行しながら登っているといった感じ。ゴール手前の仏塔が見通せるあたりは、道路脇も路駐の車たくさん(交通規制はされていない)だけど、応援もらえるのでいい感じで頑張れる。先行していたロングコースの参加者もありえないほど弱り切ってヨロヨロ上っている。うん、わかるぞ、その気持ち。足つきそうなんだろ?オレも試走の時そうだったからな。そんな感じで4,5人をパス。結構いっぱいいっぱいになりながらなんとか200W維持を目標に踏み続ける。残り1kmのTOTの看板を過ぎて斜度も緩む。一瞬くだりもあって最後は意味もなくスパートかけてゴール。

Result: Rank 42nd, Time 2h48m38s
Analyze: Power 204W, Efficiency 64.3%, Balance 55.5%(left)

ひそかに目標としていた30位、2時間半切りどちらも未達。ちなみに今年は2時間半だと12位になる。

山頂の気温は13℃。日本のように下山荷物のサービスとかないので自力で持って上がるか、自前のサポートカーとドライバーが必要。交通規制はされていないので山頂近くまで車で上がって来れるけど、帰りは大渋滞覚悟のことw
ジャージの下にゴミ袋を装着して腕足ウォーマーくらいで大丈夫。

表彰には縁がないので早々に下山開始。下山の車、自転車とまだまだ上ってくる自転車、押し歩きに大蛇行でカオス状態w 
上位を狙う人以外のほとんどの人にとって完走目標のチャレンジイベントなんだが、それはそれで見ていて楽しい。みんな楽しそうに上ってるしな。制限時間は8時間だからがんばれー。


2016年2月8日月曜日

2/7 Kanchanaburi Classic

前週のカオヤイヒルクライムの代理受付で、BJCCのTH氏から「カンチャナブリのレース出ませんか~?チームTTもあるんだけど」とのお誘い。ヒルクラ出れなかったし今月はドイインタノンもあるし、一発出とくか!!TH氏からは「前日にロッブリーのレースもあるんだけど・・?」 ハイ、お断りw さすがに老体ですので回復できん。

そんなわけで前日レースでかなり逝っちゃってるTH氏、TJ氏とAge35+クラスで参戦。ちなみにOpenはHG氏とやはり前日逝ってしまったSN氏。BJCCは総勢5人での参戦だ。

今回のカンチャナブリクラシックは全4戦のシリーズ戦となっているらしいが、2戦目以降はいつどこであるのか全く知らない。まずは目の前の初戦に集中だ。

コースは平坦と山岳を組み合わせた84km。スプリント賞、山岳賞が設定されていて、ゴールは山頂ゴール。地形的には河岸段丘だけどね。とにかく上りきってゴール。プロフィール的にはそそられるコースだが、なんせ今回は35歳以上というクラス分け。やはり40前後の若者wと張り合うのは分が悪い。基本は集団の後ろでフラフラしつつ、お山に入ってから頑張る方針。

アップで周辺を少し走ってみてリヤの変速の調子が悪いことと、サイコンのバッテリーが切れていることに気づく。変速はディレーラーのテンション調整ネジの長さが足りずにローエンドで変速がガチャついていることが判明。何でそうなったかはめんどくさいので説明省略。応急ではどうしようもないのでとりあえずそのまま出ることにする。バッテリーはモバイルバッテリーで充電しながらスタートを待つことにする。20%くらいまで充電できたところでスタート。

スタートはローリングスタート。全員が同時にスタートして、左折して、左折して、左折して、左折。つまりグラウンドの外周を1周して元のところにもどって再整列。なんじゃそりゃ?だったらもうちょっと充電できたのにw
充電したかった・・・

そしてクラスごとにアクチュアルスタート。序盤から一気に上がって掛かりまくり、スプリント賞狙いでアタック合戦。そんなに急に心拍上がらん。泣きながら必死でついていく。一向にペースが落ち着くことなく、スプリントポイントの数キロ手前でついに脱落。あかん子や~orz あっという間に数十mの差が開くが、涙目で前を見るとスピードが落ちたか?ちょっと近づいたように見える。どうやらスプリントポイントを超えたようだ。頑張ってなんとか12,3人の集団の後ろにくっつくことに成功。もう一回アタックがかかったら絶対アウトだなとガクブルしながら目立たないようにそっと過ごす。

そのままKOMに差し掛かって、あかん斜面やと気づく。要するにダンシングで上りきれる程度の短い急斜面が2回。案の定ここでまた千切れて泣きながら追走。数キロで何とか追いついた。この間に1人逃げていたのも捕まえたようで10人ほどが残っていて、TH氏もその中にいる。何度かアップダウンを繰り返し、挙句調子の悪かった変速ガチャガチャやってるうちにチェーン落ちでストップ。ちょうど上りでペースが落ちたところだったので、また泣きながら追いかけて復帰。もう何回泣かされたかw

しばらくは集団の後ろでひたすら回復に努める。2人順番に飛び出していったが、知らんwというか何もできない。人数ちゃんと数えて前2人+この集団8人で入賞は確定。ちなみに逃げの2人と集団のうちの4人はTTCTというチーム。当然TTCTの4人は2人を逃がすためチンタラ走っている。入賞は確定したようだし、このままではツマラン。何故か元気も出てきたし、ここは逃げを追いますかね。ということで前に出て牽く。しばらく牽きつづけるが誰も代わってくれないのであきらめる。後ろに戻ってヒラヒラ。そしてサイコンのバッテリーもこのあたりで尽きる。

スタート地点を通り過ぎてゴールまで最後の上り4km、7%。それなりに距離も斜度もあるのであえて集団にはつかずに一定ペースで上ることにする。ホントはペースアップについていけないだけだけどな。でもクライマーの特性なのか、一定ペースで上っているうちに調子が出てくる。
前からだんだん降ってくるので一人ずつパス♪

前日レースの影響でキツそうなTH氏もパス。もう一人追い上げるが差しきれず。

結果は7位。
一応入賞で表彰される。なんか虎の人形とメダル。

BJCCでインタビュ~・・・されたけどその動画はどこに?

35才以上っていうクラス分けが微妙だけど、40才前後は若者だからな、自分的には。そんな中ではまぁよくできましたってことで。

そのあとのチームTTは、BJCCチームは全員逝っちゃってたのでパス。例によってグダグダ表彰式終わるのを待ってTTなんで、帰るの遅くなっちゃうしね。